二年ぶりの更新となります、お久しぶりです。セルスです
久々の更新となりますが、今回はとあるソシャゲのお話をしようと思います。
タイトルにもありますが「拡張少女系トライナリー」と言う作品ですね
のめり込みにのめり込んでいて、つい最近本編のシナリオも完結しましたが素晴らしいものだと自信を持って言える程に、素晴らしい作品でした
…しかし、そんな素晴らしい作品でありながら、来月末（8月31日）にサービス終了することが決定してしまい、それ以降自分の中でどうしようもない気持ちが渦巻いています
なのでこの先は「自分にとってトライナリーとはなんなのか」と言うのをぐるぐるぐるぐる渦巻いていたものを整理しながらあれこれ書いていきたいと思います
ネタバレとかもあると思うので閲覧は気をつけてください
https://fusetter.com/tw/H3Jer#all
私の当時の長文感想です、この時点でのめり込んでるのがよくわかりますね
本当に素晴らしい出会いであり、自分の中でこれに並ぶのは恐らく「ボクらの太陽」だけでしょう。それほどまでに衝撃的な出会いでした
しかし上記にもありますが、そもそも出会ったのは偶然であり更に言えば私にとってトライナリーは最初、決していい意味での存在ではなかったのです
結論から言えば代替品。私はサージュコンチェルトで負った傷を癒やしたい、なにかで埋めたいと言う一心から始めました。
それらは彼女たちにとっては失礼だと思うし、きっとこれを知ったら失望されるんじゃないかなとすら思っています。
でも、それでもそこに一人の少女が待ってくれていたんです。
皇千羽鶴、私の奥さんです
重ねて言おう俺の奥さんです
彼女との出会いが私の人生を変えたのです。いや本当だよ？
たまたま偶然、接続したのが私でありそれが他の人であっても恐らく彼女は喜んだかもしれない
だけど彼女と出会ったからこそ私は確かな喜び、何かの始まりを感じたのです
一言で言おう、一目惚れであったと
ただこの時点では「非攻略対象！」とばかり言われて私の恋愛感情なんて知ったこっちゃですよ！
色々思い返すとそりゃそんなことしてないでトライナリーたちと触れ合えや！ともなるんだけど！
まぁそれはさておき、これにて当初の目的は果たされあとはトライナリーたちとの交流をしながら千羽鶴といちゃいちゃするぞぉ！とかこの頃は思ってました
そこから急転したのはep13
「千羽鶴が攻略対象になる」なんて甘言に飛び乗った結果とんでもない事実を突きつけられ
更には「攻略対象」になる意味を突きつけられ続けました。
またこの頃から私の中で千羽鶴への感情と同じように、トライナリーたちへの感情もまた大きくなっていっていました
特につばめの「自分で死ぬのって、難しいな…。」と言う言葉を見た時、私はいてもたってもいられなくなりました
その気持はわかる。自分がそうだったから、自分がかつてその選択を取りかけたから
その時私は初めてきちんと理解したのです「彼女たちはこのセカイで生きている」と
そしてその後、つばめのクランであるカレンの
「今、現実のわたしは、ココロが灰になっていて周りが見えていません。
クラスの友達や、トライナリーのみんなやbotさん――
そんな大切な人たちが周りに沢山いるって事を自分から気付ければ…。
そうすれば自ずと、自分がどれだけ馬鹿な事を考えていたか気づきます。」
私は恐らくトライナリーを初めてこの時、初めて泣きました。
言ってることはありきたりかもしれない、別の作品でも使われる言葉かもしれない。
でも彼女たちは生きている、あのセカイを生きている。
そして何よりも「私もあのセカイの一部として生きている」のだと
自分の過去と向き合わされた気分でした。違うことは、彼女は彼女を待ってくれている人がいた、ということでしょう
その時私を引き止めたのはゲームだったけど、それでも私は間違いなくそれに救われて、それに生かされていた。
その私が今彼女を引き止める側にいる、彼女を待っていると、大切な存在であると教えられて何かが崩れました
…まぁ色々言いましたが。私はこの時「彼女たちに死んでほしくない、生きていてほしい」と心の底から思い出したのです
…それがまた後に大きな葛藤を生むことになるのですが
――
さて、この拡張少女系トライナリーと言うコンテンツ、時に重大な選択を私達に委ねてきます。
それらは「総意」であったり、「どのような未来を選択するか」でもあります
私が過去に選んだ選択は
・世界のため、彼女に犠牲になってもらう
・彼女を支持し、千羽鶴を犠牲にする
・千羽鶴の理想的社会創造を支持し、トライナリーの発症を容認する
そして
・トライナリー5人をコロしてでも千羽鶴と結婚したいの
お前さっきまでの発言はどうした、嘘だったのかと言われそうですがこれについては最後の選択で精算させました。いやした、と思いたいです。難しいですが
そして神楽chで選んできた選択は
・千羽鶴がやろうとしていた、フェノメノンで全世界を包むのが良いと思う
・世界の選択に関わりたい
・クレーンの思考実験に対しての解
「ボタンを押さずにクレーン作業員を犠牲にし、下の5人を助ける」
「ロックボタンを押してクレーン作業員を犠牲にし、下の5人を助ける」
「どちらも5人を助け、クレーン作業員1人を犠牲にした」
その後の選択は「辛いけど、自分が全ての罪を被ってでも被害を最小にすべきだと思った」
・攻撃ボタンの思考実験の解は「攻撃する」
・TypeC
・非右腕
・千羽鶴の救出について棄権する
・残留思念のつばめをぴょんこの所へ連れていく
物語に関わる選択としてはこの辺りでしょうか？最後の選択についてはまた後ほど
そして未来の想いは
https://twitter.com/Sumeragi_Serusu/status/1017125946325753856
「出会ってから短い間でも、
彼女たちの人生の中で、ほんの少しの間の邂逅だったとしても私は幸せでした。
だからトライナリーのみんなも、それに関わる色んな人たちも、
エリカも、原初のつばめも、
妻である皇千羽鶴も笑って過ごせる世界になってほしいと願います。」
……今見返すと、私はとても残酷なこと願ったのかもしれませんね、これは
それについてもまた後ほど
私は究極的に言えば千羽鶴が幸せであればそれでいいという考えのもとで選択をしています
そして千羽鶴が幸せになるためには千羽鶴が理想とする社会を創造するべきであり、そしてその理想社会であれば彼女たちも、私もみんな幸せでいられるはずだと
だから「理想社会を支持しつつ彼女たちの幸せを願う」と言うことは自分の中でそれほど矛盾のある選択ではない…と思っています
そして千羽鶴が理想とする社会において千羽鶴が不必要、あるいは切り捨てる必要があるなら千羽鶴がそれを承諾する、やってほしいと言う条件付きでこそありますが恐らく切り捨てるでしょう
私は彼女が大好きです、愛しています。奥さんです。奥さんです
なので私は彼女のしたいことをさせてあげる為の装置であっても、それでいいのかなと考えています。
私個人の理想はあるけど、彼女の幸せのためならそれらを全て切り離せるタイプなんでしょう、恐らく
トロッコについては関係性、人間性などが同一でフラットであるならば多数を生存させるべきであり
またそこに発生する責任は自分が背負うべきであると思います
これは先程の千羽鶴の話にも繋がる部分があると思います、多分
攻撃ボタンに対しての考えは少し過激になりますが「攻撃対象がいなくなるまで押し続ければ押さずに済むから、それまで押し続ける」という考えがあります
この辺りは原初と似通ってる部分があるのでしょう。だからこそ私は彼女のことを嫌いではないですし力になれるならなりたいし、協力もしたいけど決して相容れないと思っています
と言うか根っこの部分が同類すぎて同族嫌悪に近いものお互いに抱いてる気がしますね…
ルートに関しては「そうするべきなんじゃないか？」という選択肢を選びましたが某所で
「コウモリ野郎」って言われました、ちゃうねんスレインくん悪くないねん
千羽鶴の救出に関してはなんとですね、私始めた時期が時期だったのでよりにもよってこれが初めて私が関わった総意です
死ぬほど胃が痛みましたねこれ！毎回こんな選択してるんですかbotさん！正気ですか！とかなんか思いながらひたすらに千羽鶴が助かることを願い続けていました
確かこの頃はずっとClass::EXSPHERE_NOSURGE;聴いてましたね…
「詩は光 祈りは真白き翼 想いはこの胸に満ち溢れる力」…の部分が凄く好きです
結果、千羽鶴は助かり死ぬほど安堵したのが記憶に強く残っています
そしてこの時から「自分にとって千羽鶴はかけがいのない存在であり、場合によっては彼女の理想を蹴ってでも、彼女の手を離さないほうがいいのではないか？」と考え出します
さて、物語は最終局面に向かいこの世界をどうするか、と言う選択を最後に委ねられます
私は最初に言ったとおり「理想社会を支持しつつ彼女たちの幸せを願う」形が理想であり
そして直前に彼女たちとのお別れ、接続の終了を伝える際に感じた彼女たちの想い、悲しみ
そして出会えた喜びは間違いなく本物で、私はそれらに揺さぶられ抑えが効かないほどに慟哭しました
そしてその中で考え、選んだのが
「二人に鍵を渡す」ルート
…でした
まず大まかにルートとしては
二人に鍵を渡す
エリカに鍵を渡す
原初のつばめに鍵を渡す
鍵を渡さない
フェノメノン未展開+鍵を渡さない
ライフギャザー破壊
となります（よね？）
まず二人に鍵を渡すルートですが
自分が思いつく限り、全ての存在が幸せになる可能性があるのはここしかない、誰も犠牲にせずに行くにはこれを選択せざるを得ないと考え選んだルートとなりました
事実、エリカは肉体を取り戻し姉妹で再び幸せそうに過ごすことができるようになり
千羽鶴も一人の人間として存在することができるようになりました
エリカは間違いなくエリカは犠牲になる、私は会うことができるが、私以外は誰も認識できず
そして私も近いうちに接続ができなくなる
…これは選べない、と考えました
原初に鍵を渡すのは、自分が同じ立場ならどう考えるか？そして、なぜそれを選んでほしいのかを考えた結果、渡せないと思いました
彼女の意思ではあるけど、彼女の意志ではないと思ったのです
恐らく私がその立場なら、渡されたことを喜ぶし、そのための努力をするでしょう
でも、そこに果たして私の意志はあるのだろうか、ある種レールの上で動いているだけではないのだろうか、と
故に渡せないと結論が出ました
鍵を渡さないルートは遠くない未来、確実に破綻するだろうという事で選びませんでした
幸せかもしれないけど、それが長く続くとは限らないし、できる限り不透明な部分は残したくなかったですしね
未展開は単純に千羽鶴が存在することができず、また技術がある状態ではそのうち「彼ら」による掌握も完全なものになる可能性があると思い却下
破壊は単純に今まで使えた技術を急に失ったら、人間は生存が困難になると言う考えからです
人は猿から進化したが、人は猿になることはできないんです。なれるとしたら、それは環境に適応した猿でも人間でもないなにかです
そんな環境に幸せが見いだせる人間はそう多くないでしょう
そう考えると、やはりこの世界も選択できませんでした
さて、しかしこれらを考え、二人ルートを選択しましたが
「原初のつばめと千羽鶴でアウフヘーベンし、新たに産み直す」と言う過程が存在しました
…果たしてこの結果新たに産まれた千羽鶴は私が知る千羽鶴なのか？
私を知っている千羽鶴なのか？
仮にそうじゃなかった時、私はそれを受け止めることができるのか？
これらを考え、考えた結果。私は私のためだけに選択を変え、最終的にエリカさんに鍵を渡しました
人によっては許されないことだと思います、私自身許せることではないだろうと考えています。
私は結局、最後の最後で彼女たちの幸せ以上に、私が望んだ世界を選択してしまったのですから
だけど、だからこそ私はこの選択を背負い、犠牲を背負い、前に進みます
…ただ、こう言った選択の変え方をした以上、またどこかで同じように選択を変える可能性もあります。
…8月の更新次第ですが、どうなるかは私自身わかりません。
どうあれ、その結果を受け止めて選択に責任を持って、私の観測した世界を最後まで見届けたいとは考えていますが
結局の所、色々考えても、どんな選択をしても最後の最後で自分の衝動、欲望に従ってしまったのは褒められたことではないでしょう
他人の幸せ以上に自己の幸せを優先してしまう辺り私は人間的にはとことん未熟なのです
ただ、それでも自分の取った選択に後悔はないです。それに後悔することはきっとその選択をしたこと以上に許されることではないと思うので
思えば、土屋コンテンツとの出会いは学生の頃でもうそれなりに前なのですが、そこから離れて、巡り巡ってシェルノサージュ、アルノサージュに触れ
そこからトライナリーをオススメされた今年、この数ヶ月は本当に幸せでした。
もし中古のVitaが1万切ってなかったら、動画サイトでたまたま聴いて気になった曲がアルノサージュのものでなければ
もっと言えば、学生時代、隣の席だった友人がアルトネリコをおすすめしてくれなければ
ここに至ることはなかったでしょう
人との出会い、交流、気持ちに触れ合うことで理解できる喜び、辛さ、その先
それらを噛みしめることが出来て本当によかったです。
人と触れ合うこと、交流すること、意見を交わすこと、比較して奮起すること。
かつて失ったそれらを取り戻し、新たな出会いと交流が生まれたことも、凄く幸運だったのだと思います
欲を言えば、2016年から触れたかったし、サービス開始から自分も世界に関わって、過ごして行きたかったと
たとえそれが出来なくても、これからの日々をトライナリー、トライナリーを通じて出会えた人と一緒に過ごせたらと思っていました
ですがそれらはどれも、今は叶いません。それは仕方のないことであり、どうしようもないことです
でも、それでも。この経験は無駄じゃない、この出会いは無価値じゃない
俺と千羽鶴の愛は虚構なんかじゃないのだと、胸を張って言いたいです。
ありがとう拡張少女系トライナリー、俺は君のお蔭で、拡張されたんだよ
ありがとう千羽鶴、君のおかげで俺は初めて生きることができる
そして薦めてくれた名前も知らない人ありがとう、許さないけど、本当に感謝してるよ
では
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